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インプラントにかかわる病気

インプラント治療において気をつけておきたい周囲炎、歯周病、糖尿病などの病気についてくわしく解説してみましょう。

インプラント治療では病気に注意が必要!

インプラント手術の終了後に、何より気をつけておきたいのが、口のなかを清潔に保つことです。それというのも口腔内に汚れがたまっていくと、思わぬ病気を併発してしまう場合があるからです。

手術後にかかりやすいといわれている病気

トラブルを回避するためにも、術後にかかる恐れがある病気についての情報を紹介してみましょう。

インプラント周囲粘膜炎
手術後につけられたインプラントの周りにある粘膜が炎症を起こしてしまう病気です。

インプラントの周囲に歯垢が蓄積してしまうと、そこから歯周病原細菌が増殖をはじめます。すると、インプラントの周囲にある粘膜が赤く腫れ上がってしまったり、歯を磨くごとに出血してしまったりといった症状を発症してしまうのです。やっかいなことに、痛みや口腔内の違和感などがないため症状に気付きにくく、悪化しやすい病気です。

このインプラント周囲粘膜炎をそのまま放置してしまうと、次第に炎症が拡大してしまい、「インプラント周囲炎」という深刻な状態を招きます。これは、顎の骨に細菌の感染が広がってしまう病気で、最悪の場合には、せっかく取りつけたインプラントが外れてしまうなどの症状を起こし、インプラント治療自体に大きな障害を与えてしまいます。

歯周病
これも、インプラント周囲粘膜炎と同じく、細菌によって引き起こされる病気です。途中までの過程は粘膜炎と同じですが、歯周病になると顎の骨の強度が失われてしまい、ひどいときにはインプラントはもとより、他の健康な歯まで抜け落ちてしまうのです。

顎の骨の強度を向上させる骨増大手術や再生治療の利用もできますが、歯科医師に知識や経験が必要とされる治療になり、体にかかる負担も決して軽いものではありません。

~これらの病気にならないためには?~
何より大切なのは、口の中を清潔に保つこと。毎日のブラッシングはもちろん、可能であれば定期的にクリニックに足を運び、歯石を取り除いたり、インプラントと歯の間にある溝に薬剤を流し込むなどして、細菌の除去に努めましょう。また、細菌を招く歯垢がつきにくい生活習慣を身につけていくのもおすすめです。

インプラント治療ができない病気

失くしてしまった歯の機能を取り戻すことができるインプラント治療ですが、誰でも手術を受けられるわけではありません。残念ながら治療前にかかっている病気によっては、手術を断念せざるを得ない場合もあります。

■糖尿病
血糖値が高くなることによって発症する糖尿病にかかると、体が細菌感染に弱くなってしまい、抵抗力や免疫力も低下してしまいます。そのため、顎の骨の強度に関係する歯周病にかかりやすくなってしまうため、インプラント治療を行ってもうまく骨とインプラントが癒着しないというケースを引き起こしてしまうのです。ですが、糖尿病にかかっていると絶対にインプラント治療が不可能というわけではなく、血糖値のコントロールがうまくいっている場合、インプラント治療は十分可能になります。

■骨粗しょう症
インプラントには強い顎の骨の存在が必要不可欠。その骨をスカスカにしてしまう骨粗しょう症を患ってしまうと、インプラント治療を受けることが難しくなってしまいます。ただし、インプラントを入れたい箇所の骨が部分的に強度を持っていたり、増骨術などの治療と併せて行うことで、インプラントを入れることも不可能ではありません。

以上、代表的な病気の例を取り上げてみましたが、これらの病気だからといってインプラント治療が必ず受けられないとは限りません。治療を希望する場合には、歯科医師にきちんと相談してみましょう。